整体とは、体を整える手技治療のすべての総称です
あん摩マッサージ指圧師とは、按摩、マッサージ、指圧を仕事として行うことを認められた国家資格者になります
本来、マッサージは国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」でないとできない施術です。
あん摩マッサージ指圧師がいなければマッサージ店を名乗ることはできません。
国家資格者以外の方でマッサージとイメージするものは、ボディケアやリフレクソロジーなどと 表現されています。
特に人気で多いのがオイルマッサージ、リンパマッサージなどがあります。
マッサージの基本となる手技はこの6つになります
① 軽擦法(けいさつほう)
手のひら、親指、二本指、四本指などを患部に密着させ、背骨に沿って平に軽く擦ります。
手の摩擦によって、皮膚の温度を上げ、血液の循環を良くします。こうすることで、新陳代謝が促進され、細胞が活性化します。
② 強擦法(きょうさつほう)
強擦法は、別名「按撫法(あんぶほう)」とも言います。 軽擦法では擦りますが、強擦法では手のひらを患部に深く押し付けるようにします。手のひらは、一旦押し付け、円を描くようにしながら移動させ、また押し付けるといった動作を繰り返しますが、硬くなった筋肉や筋を擦りながら押すといった感じで、強引に押さないようにします。
この動作によって、滲出物(炎症が起こったとき、血管から組織内へと出される血液成分:血液中の白血球やタンパク質など)を散らし吸収させる、皮膚の組織をやわらかくほぐし、可動性を回復させる、炎症による癒着をはがすといった効果を図ります。
③ 叩打法(こうだほう)
リズミカルに軽く叩く方法です。 手掌叩打法、切打法(せつだほう)、拍打法(はくだほう)、手背切打法(しゅはいせつだほう)、指頭切打法、環状切打法など様々な叩き方によって、効果も異なります。
神経や筋の動きを活発にしたり、血行を促進したりして神経や筋の興奮性を高める方法や、逆に興奮を鎮め鎮静的に働く方法があります。
軽く握った状態の手のひらで、痛みがないように叩きます。
④ 圧迫法(あっぱくほう)
指の頭、手の付け根などを使って圧迫し、刺激を加える方法です。間歇性(かんけつせい)、持続性圧迫法の2種類があります。
間歇性圧迫の場合は、圧迫して機能を抑制したあとに緩めることで血液やリンパの流れを促進します。持続性圧迫法では、神経痛やけいれんなどの鎮痛・鎮けいの効果を図ります。
⑤ 振せん法(しんせんほう)
手のひらや指の端を使い、垂直に骨に向かって圧迫しながら、バイブレーターのように筋肉全体を震わせます。
この刺激によって、血管を拡張し静脈血の流れが良くなり、神経や筋の機能が高まります。
⑥ 揉捏法(じゅうねつほう)
手のひら、親指、二本指、四本指などで、患部の筋をつかむようにしながら、筋肉を揉みほぐします。
筋の収縮を活発にし、静脈血の流れを良くすることで、血管を広げ新鮮な血液を行き渡らせます。揉捏法では、筋肉が萎縮し硬くなることで起こる筋疲労などを回復、予防を図ります。
オイルマッサージ
リラックスによるストレスの緩和と疲れの解消を目的とした施術です。
オイルで手技を潤滑にすることで肌への負担を減らせるうえ、保湿効果による美肌効果なども肌質の改善・リラックス作用が期待できる施術です。
もみ返しや身体への負担が少ないので、心地良い刺激で日頃の疲れを癒せることも特徴です。
〈オイルマッサージが向いている人〉
オイルマッサージは軽めの圧でリラックスを促す施術のため、癒しの効果や軽い疲れの解消を目的とした方に向いています。
・アロマによるリラックス効果で癒されたい方
・マッサージでのもみ返しや痛みが苦手な方
・日頃の疲れやストレスを解消したい方
リンパマッサージ
リンパマッサージは、ワキの下や足の付け根のリンパ節に向けてマッサージを行うことで、リンパ液の流れをスムーズにします。
リンパ液を流すことで老廃物などの排泄を促し、全身の機能のバランスを整え、免疫力や自己治癒力を高めることを目的としたマッサージがリンパマッサージです。
また、リンパの詰まりを取り除くと共に、凝り固まった筋肉をしっかりほぐしていきます。
ゆったりとした性質を持つリンパ液の流れに合わせて行います。
〈リンパマッサージが向いている人〉
体のバランスを整えて体質や治癒力の改善を目指すリンパマッサージは、定期的な施術で体の調子を整えたい方に向いている施術です。
・冷え性などの体質改善をしたい方
・慢性的な不調を抱えている方
・体の疲れや凝り、むくみなどを改善したい方
・運動するのが体力的・時間的に難しい方
・健康を維持したい方