一般的に鍼治療に副作用はありません!
病院で使用される針では薬液を体内に注入するため筒状になっています。
鍼治療で使用する鍼には穴は開いておらず、簡単に言うと縫い針のような形で、鍼に薬液がついていることもありません。鍼の太さは非常に細く、髪の毛よりも細いものからありますし、今の鍼は神経や血管を傷つけないよう考慮されているため、痛みを感じにくいようにできています。
また、鍼は一回一回使い捨てなのでご安心ください。
先ほど「一般的に副作用はありません。」とお答えしましたが、ではなぜ「一般的に」とお答えしたかというと「鍼あたり」が現れる場合があるからです。
鍼あたりとは治療後に起こるだるさ、眠気、疲労感などの症状のことを言います。
それらは「好転反応」とも言われますが、鍼治療後の好転反応のことを「鍼あたり」と言うのです。
では、なぜ鍼あたりが現れるのでしょうか。
鍼治療・灸治療を行うと全身の血流が良くなり新陳代謝が高まっていきます。身体の中の悪い部分を修復しようとして、身体自身が休養を求め始めるのです。鍼灸治療はゆったりと心地よい治療ですが、鍼を身体に刺入するため患者様が思っている以上の効果・刺激があります。その刺激に過剰に反応し、様々な症状が現れるのが鍼あたりなのです。
鍼あたりはいつまで続くの?
鍼治療のあと身体がだるくなったり眠くなったりと鍼あたりの症状が出た場合、基本的にはその日のうちに治ります。治療後はお水(コーヒーやお茶ではなく)をいつもより多めに摂ってください。思っている以上に身体の循環が良くなっているので、走ったのと同じくらいの血液が巡っています。また、治療後はお出かけしたりせず、ゆったりと過ごしてください。夜も早めに寝ましょう。
鍼あたりが出やすい人っているの?
鍼あたりが出やすいかどうかは、実際鍼治療をしてみなければ分かりません。一見強そうな体格の良い方にも起こりうる症状です。それだけ身体が刺激に反応できているということでもあります。また、整体やマッサージにも言えることですが、日頃から何らかの治療を行っている方は身体が慣れていることもあり、好転反応や鍼あたりが起きない場合が多いようです。ただし、治療を受ける日の体調にも左右されますので、治療はお身体の調子が良い日に、そして普段と少しでも違う症状がある場合は施術者に伝えてください。
ここまで鍼あたりについて述べましたが、鍼あたりは決して悪いことではありません。身体の循環が良くなっている、血流が増えている、刺激にきちんと反応しているということなのです。
どんなに細かい事でも治療のヒントになることが多いので、遠慮せずに伝えてくださいね。