鍼治療について
鍼灸治療を受けたいけど「針は痛いかも」と不安に感じる方は少なくないと思います。
しかし、実際は痛みを感じない人がほとんどです。なぜ痛みが出ないのかについてご紹介します。
鍼治療は極めて細かいステンレス製また、銀製の鍼を使用しています。
使用する鍼の太さは、直径約0.12㎜~0.30㎜と髪の毛ほどの太さです。
採血する時の鍼が0.60㎜~0.80㎜ワクチン接種のような痛みの少ない筋肉注射の鍼で0.33㎜~0.40㎜位なので鍼灸治療で用いられる鍼はとても細い事がわかります。
また、鍼の先端を丸くすることで挿入時の 痛みが軽減するように作られています。
そのため組織へのダメージも少ないです。 なので、鍼治療を受けて痛みを感じない 人がほとんどです。
鍼治療は先生の考え方にもよりますが、刺激が入った方が良いと考える施術の仕方もあるので痛みに弱い方はあらかじめ予約時の電話や問診時にしっかりとお伝えしておくことが大事です。
お灸施術について
お灸と聞くと「熱い」「やけどする」などマイナスなイメージを持たれている方もおられます。 お灸とは艾(もぐさ)を用いて経穴(ツボ)に熱刺激を入れていく治療法です。
艾はヨモギの葉の裏側にある白い綿毛を精製した物に火をつけて、ツボを刺激しながら体を温めていきます。最近ではヨモギ蒸し治療なんかも増えています。
ヨモギは『ハーブの女王』と言われ、食物繊維、クロロフィル(葉緑素)ミネラルが豊富に含まれます。
また、浄血作用、増血作用、止血作用があると言われ、昔から日本で盛んに行われてきた方法です。
豊臣秀吉をはじめとする戦国武将たちが健康のために日頃から灸をすえていことや、松尾芭蕉が奥の細道で三里のツボに灸をすえながら旅をしたのはとても有名な話です。
お灸でツボを刺激することで身体が温まり、ツボに 刺激された内臓の働きが良くなります。
さらに、女性特有の悩みである、生理痛や肌荒れ、肩こり、冷え性などに効果的が期待できます。
お灸はもぐさを直接皮膚上に乗せて着火させる「直接灸」と、もぐさと皮膚の間を空けて行う 「間接灸」に分けられます。
直接灸は皮膚に直接艾を置く為火傷をしやすく、現在はほとんどの鍼灸院が火傷の心配のない間接灸を取り入れています。しかし、間接灸だからと絶対に熱くない、火傷しないとは限らないのでお灸をされる際は鍼灸師に相談して下さい。